保護猫は、さまざまな経緯で人間のもとに来るので人馴れをしていない猫もいます。迎えた猫が人馴れしていない場合は、ご飯を食べてくれなかったり触れなかったりすることもあります。
今回は、保護猫の人馴れ修行について少し調べてみました。
※猫によって個体差がありますので、参考としてご覧ください。猫に合わせて気長に慣れさせていきましょう。
人馴れ修行は猫それぞれ
人馴れしていない猫とは、言い換えれば『人に不信感を抱いている猫』です。
保護前の飼育環境が劣悪だったり、保護時の捕獲やケージ飼育、去勢手術がトラウマになっていたりすることが理由のひとつ。せっかく家族になったのだから早く馴れて欲しいところですが、猫のペースにあわせて行っていきましょう。
①慣れるまで目線をあわせない
猫にとって、信頼していない相手からじっと見られることは、偵察や敵意の意味があるそうです。目線を合わせてしまうとかえって警戒させてしまいます。
『猫からゆっくりと目線をあわせてくる「アイコンタクト」』があるまでは、なるべく目線をあわせないほうが良いでしょう。
つい目を見てしまうときは、猫の鼻や口元、おでこに視線を移しましょう。
②猫のアイコンタクトは見逃さないで
猫にとってのアイコンタクトは、ゆっくりとまばたきすることです。はじめは目をそらされることもありますが、何度か習慣的に行っていくと、だんだんと返してくれるようになります。
③距離をとったスキンシップ
触れないくらい威嚇をする猫には、歯ブラシに割りばしをつけて延長したもので顔回りをブラッシングしてあげることも有効です。
ちなみに、我が家ではなぜかボディブラシやトイレブラシ(もちろん新品)がとっても喜ばれました。
④距離が近くなったら匂いを嗅がせたり・おやつをあげたり
猫の方から近づいてきても、いきなり触ろうとすると怖がられてしまいます。猫がきたらまず握りこぶしを近づけて匂いを嗅がせてあげてください。
さらに様子を見て、みんな大好き『ちゃおちゅーる』をあげてみてください。
⑤大切なのは一緒にいる時間
食と身の安全が確保されたと理解できたら、猫は「この家はずっといられるのだろうか」「この人間は自分に危害を与えないだろうか」と考えます。
そのため様子を見ながら、なるべく時間を確保してスキンシップをとってあげてください。
例えば、延長ブラシでしかなでられないとしても、『朝10分は必ず猫をなでる』と決めて猫と向き合ってみてください。猫がケージや小屋から出てこなくても、気にせずそばにいてみてください。
(ひどく威嚇した場合は、家自体に安心できていないので距離をとってあげてくださいね♪)
【おまけ】我が家の保護猫人馴れ期間
冒頭でも述べましたが、人馴れ修行は猫それぞれ。
我が家の猫の場合、触れない状態から、ベッドの上でのみ撫でられるようになるまで約8ヶ月かかりました。
3年経った現在は、呼べば出てきますが抱っこはできません。怯えて噛んだり引っ掻いたりすることが減ったのでヨシとしています。